今年度から、国は、リスキリングを通じて、転職を行いたい個人に対して支援することを目的とした
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」
を新たに開始しています。
これまでキャリアアップを考えてきた人は、
「これまで実施してきている教育訓練給付金制度と何が違うの?」
という疑問が出てくるかと思います。
そこで、今回は、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業と教育訓練給付金制度の違いを説明していきます。
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「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」と「教育訓練給付金」の違い
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」と既存制度の違いを整理
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」と「教育訓練給付金制度」の違いを整理しました。
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リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業 |
教育訓練給付金制度 (第四次産業革命スキル習得講座(Reスキル講座)) |
実施主体 |
経済産業省 |
厚生労働省 |
対象者 |
企業等の在職者(正社員、契約社員、パート・アルバイト、派遣社員)で転職をめざしている人 |
雇用保険の被保険者(在職者)または被保険者であった人(離職者)で一定の条件を満たす人 |
講座受講へ の給付金に よる支援ス キーム (支給額) |
●受講修了 講座等価格の50%以上を補助
●受講修了後、転職し1年以上就業が継続した場合 講座等価格の70%以上を補助
(国は事業者に補助することで、個人の受講料を減額。)
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●訓練修了 訓練経費の50%を支給
●訓練修了後、資格取得等し、かつ被保険者として雇用された場合 訓練経費の70%を支給
(ハローワークから個人に支給する。)
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過去の受給 日からの経 過期間 |
ー |
前回の教育訓練給付金を受給日から3年以上経過が必要 |
対象講座 |
採択業者の提供する講座(高度IT分野等) |
高度IT分野等、専門的・実践的な教育訓練講座 |
給付金以外 の支援 |
受講前のキャリア相談、受講後の転職支援による一体的支援 |
訓練前キャリアコンサルティングあり |
つまり、両者の主な違いは次の点になります。
(「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」と「教育訓練給付金」の違い)
●対象者が微妙に異なる
(雇用保険加入に関する要件がないが、離職者は対象外)
●支給額のスキームは大きく変わらない
(受講修了で50%補助、転職成功で70%補助の仕組みは同じ)
●支給の流れが変わったことで支給手続きは簡素化
●過去に教育訓練給付金受給していても、受給可能(年数経過が不要)
●対象講座は、リスキリングに成果のある最新の講座が対象
●給付金以外に転職支援までのサポート強化あり
受講料の軽減額は、教育訓練給付金と基本的に同じ仕組みです。
主な違いは、過去に教育訓練給付金を受給していても大丈夫ということと、転職支援までの一体的なサポートがあることでしょうか。
もちろん、採択講座も最新になり、手続きの簡素化など改善も図られています。
(参考)
【経済産業資料】
【厚生労働省資料】
「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」でおすすめの講座
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業には、一次公募で51の事業者が採択され、今後も増えていくと思われます。
このブログでおすすめしているテックアカデミー(キラメックス株式会社が運営)やスキルアップAIも採択されています。
詳しくは次のページをご覧ください。
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